京都三大祭のひとつ「葵祭」は、平安装束に身を包んだ優雅な行列が都大路を進む伝統行事として毎年多くの観光客を魅了しています。
特に注目されるのが、祭の華ともいえる「斎王代(さいおうだい)」の登場。
牛車に乗ったその姿は、まるで時代を超えた美しさを放ちます。
この記事では、2025年の葵祭の行列ルートや通過時間、斎王代が通る場所や見どころスポットをわかりやすく解説。
混雑を避けながら楽しむコツや、アクセス方法までしっかりご紹介します。
初めて訪れる方もリピーターの方も、事前チェックで葵祭をもっと楽しみましょう!
葵祭とは?京都三大祭の一つ、その魅力をおさらい
毎年5月15日に行われる「葵祭(あおいまつり)」は、京都の春を彩る格式高い祭りのひとつで、祇園祭・時代祭と並んで「京都三大祭」に数えられています。
平安時代の貴族文化を今に伝える行列は、まるで絵巻物から抜け出したような美しさで、多くの人々を魅了してやみません。
平安時代から続く伝統ある祭礼
葵祭の起源は古く、6世紀の欽明天皇の時代にさかのぼるといわれています。
当時、天候不順や飢饉が続いたことから、五穀豊穣を願って賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)へ勅使を送ったのが始まりとされています。
正式名称は「賀茂祭(かもまつり)」で、「葵祭」という通称は、行列の人々が「葵の葉」を身につけていることに由来します。
平安装束と雅な行列が見どころ
葵祭最大の魅力は、総勢500名以上が平安装束に身を包み京都御所から下鴨神社、上賀茂神社へと向かう「路頭の儀(ろとうのぎ)」です。
なかでも、ヒロインともいえる「斎王代(さいおうだい)」の存在は別格。
華やかな十二単をまとい、牛車に乗ってゆっくりと進むその姿は、多くの観覧者の注目を集めます。
京都の風情を全身で味わえる一日
雅な装束、美しい所作、静かな進行…。
現代の祭りとは一線を画す静謐さと格式の高さが、葵祭ならではの魅力。
京都らしい風情を存分に味わえるため、国内外からの観光客にも非常に人気の高い行事です。
とくにカメラ愛好家や歴史好きな方にとっては、見逃せない一日となるでしょう。
葵祭2025の日程と開催概要
2025年も京都の春を彩る一大イベント「葵祭(あおいまつり)」が5月に開催されます。
平安時代の王朝文化をそのままに再現したような美しい行列は、国内外からの注目を集め、毎年多くの観光客でにぎわいます。
ここでは、2025年の開催スケジュールや主な行事の概要を分かりやすくご紹介します。
開催日程:2025年5月15日(木)予定
葵祭は例年通り、5月15日(木)に開催される予定です。
ただし、天候不良の場合は5月16日(金)に順延されます。
両日雨天の場合は中止
主なイベントスケジュール
時間帯(予定) | イベント内容 | 開催場所 |
---|---|---|
10:30頃 | 路頭の儀(行列出発) | 京都御所 |
11:40頃 | 下鴨神社に到着 | 下鴨神社 |
14:20頃 | 上賀茂神社に到着 | 上賀茂神社 |
※時間は前後する可能性がありますので、余裕を持っての移動・観覧がおすすめです。
見どころポイント
- 「路頭の儀」:葵祭のメインともいえる行列で、平安貴族に扮した500名以上が京都市内を練り歩きます。
- 「斎王代」:葵祭の象徴ともいえる女性で、華麗な十二単をまとい牛車で登場。
多くの観客の視線を集めます。
雨天時はどうなる?
行列は雨天の場合、翌日5月16日(金)に順延されます。
ただし、荒天や大雨などの場合は中止となることもあるため、前日の天気予報や公式発表をチェックするのがおすすめです。
2025年の行列ルートをチェック!出発からゴールまで
葵祭2025では、平安絵巻のような美しい行列「路頭の儀」が、京都御所から下鴨神社、そして上賀茂神社へと巡行します。
ここでは、2025年の行列ルートの詳細や、おすすめの観覧ポイントを時系列でご紹介します。
スタート地点:京都御所(きょうとごしょ)
出発時間:10時30分頃予定
行列は、京都御所の「建礼門(けんれいもん)」付近から出発します。
華やかな装束の参加者たちが一斉に姿を現し、出発前のセレモニーも見応え十分です。
出発直後は比較的ゆったりと観覧できる穴場エリアでもあります。
中継地点1:下鴨神社(しもがもじんじゃ)
到着時間:11時40分頃予定
京都御所を出た行列は、丸太町通から河原町通を経て、加茂川沿いを進みながら下鴨神社(賀茂御祖神社)に向かいます。
下鴨神社では神事が執り行われ、斎王代の奉納儀式も見られるため、非常に人気の高い観覧エリアです。
ゴール地点:上賀茂神社(かみがもじんじゃ)
到着時間:14時20分頃予定
下鴨神社での儀式を終えた一行は、北大路通や北山通などを通って上賀茂神社(賀茂別雷神社)を目指します。
最終目的地となるこの神社では、荘厳な雰囲気の中で神事が行われ、祭のクライマックスを迎えます。
行列ルートの簡易マップ
スマートフォンでも見やすい行列ルートマップをご用意しています(※前述のイラストをご活用ください)。
主要な通過エリアは以下の通りです:
- 京都御所(出発)
- 丸太町通〜河原町通
- 下鴨神社(中継地)
- 北大路通〜北山通
- 上賀茂神社(到着)
観覧におすすめのスポット
- 京都御所南側: 出発前の行列を間近で見られる穴場
- 賀茂川沿い: 行列が美しく映える写真撮影に最適なポイント
- 下鴨神社前: 斎王代の神事も見られる定番の人気スポット

行列はゆっくりと進むため、場所を変えながら複数ポイントで楽しむのもおすすめです。
斎王代が通る時間帯と見どころポイント
葵祭の主役とも言える存在「斎王代(さいおうだい)」。
華麗な十二単をまとい、牛車に乗ってゆっくりと巡行するその姿は、まさに平安時代の優雅さを象徴しています。
ここでは、2025年の斎王代の登場時間や、観覧におすすめのスポットをご紹介します。
斎王代の通過時間(予定)
斎王代は「路頭の儀」の行列の中でも後方に位置しており、見られる時間はおおよそ以下のとおりです:
観覧スポット | 通過予定時間 |
---|---|
京都御所 | 10:40~11:00頃 |
下鴨神社前 | 11:40~12:00頃 |
上賀茂神社前 | 14:20~14:40頃 |
※行列全体が約1kmほどあるため、前方の行列と斎王代では通過時間に差があります。
斎王代とは?その役割と格式
斎王代とは、古代に賀茂神社へ奉仕していた未婚の内親王「斎王(さいおう)」の代役として、毎年一般公募から選ばれる女性です。
華麗な十二単をまとい、約30kgもの衣装を着たまま、牛車に揺られて進む姿は圧巻。
牛車の横には女官たちが付き添い、気品あふれる行列を形成します。
観覧おすすめポイント3選
① 京都御所(建礼門付近)|落ち着いた雰囲気で見やすい
出発直後のため混雑も比較的少なめ。斎王代が牛車に乗って登場する瞬間を間近で見られます。
② 賀茂川沿い(丸太町通〜北大路通)|美しい風景と撮影に最適
賀茂川と平安装束のコントラストが映える絶景スポット。写真を撮るならこのエリアがおすすめです。
③ 下鴨神社前|神事とのコラボが魅力
斎王代が奉納の儀を行うため、華やかさと厳かさが同居する特別な場所。混雑度は高いですが見ごたえも抜群です。
観覧時の注意ポイント
- 斎王代の乗る牛車は移動がゆっくりなので、ある程度時間に余裕があります。
- 日差しが強くなる時間帯と重なるため、日傘や帽子、飲み物など熱中症対策をしっかりしましょう。
- 牛車や斎王代を撮影する際は、フラッシュ撮影や道路への飛び出しは禁止です。



斎王代の登場は、葵祭の中でも最も華やかで記憶に残るシーンのひとつです。
タイミングと場所を押さえて、優雅な行列をぜひ間近で楽しんでくださいね。
アクセス&交通規制情報|当日は混雑に注意
葵祭当日は、行列ルート周辺が大変混雑し、交通規制も行われます。
スムーズに観覧するためには、事前にアクセス方法や交通規制の時間帯を把握しておくことが重要です。
ここでは2025年の葵祭におけるアクセス情報と、注意すべき交通規制についてまとめました。
公共交通機関でのアクセス
観覧には公共交通機関の利用が断然おすすめです。
行列ルートの各地点へは以下のようにアクセスできます。
行列ルート周辺 | 最寄駅(徒歩目安) |
---|---|
京都御所 | 地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩5分 |
下鴨神社 | 京阪「出町柳駅」から徒歩10分 |
上賀茂神社 | 市バス「上賀茂神社前」すぐ |
※各駅・バス停ともに当日は混雑が予想されるため、早めの移動をおすすめします。
交通規制エリアと時間帯(予定)
葵祭当日は行列の進行に合わせて、京都市内の主要道路で車両通行止めや一時規制が行われます。
【主な交通規制対象エリア】
- 丸太町通・河原町通・下鴨本通・北大路通・北山通 など
【交通規制の時間帯(予定)】
- 午前10:00~15:30頃まで(場所により異なります)
車での移動は非推奨
規制エリア周辺では駐車場の確保も困難なため、観覧者の車利用は控えるのがベターです。
自転車やタクシーの利用は?
- 自転車: 一部ルートでは通行可能ですが、観覧エリア付近では押して歩く必要があります。
駐輪場の場所を事前に確認しておきましょう。 - タクシー: 規制区間に入ると迂回が必要になり、目的地に到着できないケースもあるため注意が必要です。
混雑回避のワンポイントアドバイス
- 朝早くに到着して京都御所付近で観覧するのが比較的混雑少なめ
- 行列が進むにつれて観覧者が集中するため、前半エリアの方が移動しやすい
- 移動中の行列を見るだけなら、川沿いや交差点周辺がおすすめ
快適に楽しむための持ち物&観覧のコツ
歴史と雅を体感できる「葵祭」ですが、行列は屋外で長時間にわたって行われるため、準備を怠ると暑さや混雑で疲れてしまうことも…。
ここでは、2025年の葵祭を快適に楽しむための持ち物リストと、観覧時のちょっとした工夫やマナーをご紹介します。
持っていくと便利な持ち物リスト
アイテム | 理由・ポイント |
---|---|
帽子・日傘 | 直射日光を避けて熱中症予防に。日傘は周囲に配慮して使いましょう。 |
飲み物(ペットボトル) | 水分補給はこまめに。保冷ボトルがあるとさらに快適! |
レジャーシート | 路肩や芝生で座って観覧したい場合に便利。早めに場所を確保すると◎ |
折りたたみ椅子 | 長時間の観覧に。周囲の迷惑にならない小型のものを選びましょう。 |
携帯ファン・うちわ | 初夏の日差し対策に必須アイテム! |
カメラ・スマホ | 斎王代や行列の記念撮影に。バッテリー切れ防止にモバイルバッテリーもあると安心。 |
ウェットティッシュ | 手を拭いたり、暑さで汗をぬぐったりと何かと便利。 |
雨具(折りたたみ傘・カッパ) | 雨天時の備えに。行列は順延されることもありますが、念のため持参を。 |
小銭や交通系ICカード | バスやトイレ利用時、売店での買い物などで活躍。 |
観覧のコツとマナー
① 観覧場所は早めに確保しよう
人気スポット(下鴨神社前など)は混雑必至。
1〜2時間前の場所取りをおすすめします。
② 日陰を狙うと体力温存に◎
賀茂川沿いや並木道など、日陰になるスポットを事前に調べておくと快適度がアップ!
③ ゴミは持ち帰りが原則
マナーを守って次の観客にも気持ちよく楽しんでもらえるよう、持ち帰り用袋を準備しましょう。
④ 小さなお子様連れはトイレ場所も要チェック
仮設トイレの場所は事前確認が安心。
暑さ対策も万全に!
まとめ
葵祭2025は、平安時代から続く京都の伝統美を肌で感じられる貴重な体験です。
斎王代を中心とした華やかな行列は、京都御所から下鴨神社、そして上賀茂神社へと続く壮麗な道のり。
あらかじめルートや時間をチェックしておくことで、ベストな観覧スポットを見つけて、混雑を避けながら快適に楽しむことができます。
当日は熱中症や混雑対策の準備を万全にし、ゆったりとした気持ちで葵祭を満喫してください。
カメラを片手に、千年の歴史が紡がれる一日を心ゆくまで味わいましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
\京都御所5分!静かな住宅街に佇む高級ホテル/